こんにちは、オーガニックホームサロン紡*tsumugi* オーナーの理紗です。前回は『広告やパッケージに騙されないコスメの選び方とオーガニックのススメ』について書きました。
今回も学校では教えてくれないスキンケアについてお話ししようと思います。
肌荒れの原因は洗顔の方法にあり!?

みなさんは自分の洗顔方法に疑問や不安を感じたことはありませんか?以下の項目に当てはまる方は洗顔を見直すことをオススメします!
・メイククレンジングを使うことが多い
・熱いお湯or冷たい水で洗う
・洗顔料をしっかり泡立てて洗う、泡パックをする
・しっかりこすって顔を洗う
・洗顔後、肌にツッパリを感じる
正しい洗顔方法を知らなければ、どんなにいいコスメを使用していても肌質は改善されません。また、オーガニックスキンケアをお伝えしている私からすると、クレンジング剤や洗顔料の選択や皮膚の知識が大事だと感じます。
界面活性剤は悪者!?

洗顔のために使われる、石鹸やクレンジング剤には界面活性剤という水と油を混ぜる成分が含まれています。主に「洗浄・乳化・湿潤」などの働きを発揮する成分で、乳液やシャンプー、トリートメント、ボディシャンプー、食器用洗剤、洗濯洗剤などにも含まれています。これだけ身の回りにあり溢れている成分なので「界面活性剤はよくない!」と悪者扱いをしていたらきりがありません。現在では天然の界面活性剤(レシチンなど)や保湿成分(オリーブ油など)が含まれている商品が多いので、やはり成分表示はチェックするべきかと思います。しかし、脱脂力の強い界面活性剤が多く含まれていれば地肌を守る皮脂膜までも除去してしまうと肌が乾燥しダメージを受けやすくなってしまいます。
皮脂膜とは?

皮脂膜は皮脂と汗でできています。皮膚表面に膜を作ることで水分の蒸発を防いでいます。汗により皮膚に水分を与え、皮脂とともに肌表面の柔軟性を保ち、保護作用を高める重要な役割を持っています。皮脂膜は皮膚をガードするような役割となっています。
<<皮脂膜の構成>>
トリグリセリド…41.0%
ワックスエステル…25.0%
脂肪酸…16.4%
スクワレン…12.0%
ジグリセリド…2.2%
コレステロールエステル…2.0%
コレステロール…1.4%
皮脂を大切にするオーガニック洗顔

①そもそも洗いすぎるような厚化粧をしないこと
濃い化粧をして、それを落とすために強いクレンジング剤を使用して肌が荒れる、それを隠すためにまた厚化粧をする。。。自分をキレイに見せるために悪循環になってしまっている方は少なくないです。自分の皮膚を痛めつけないためにも、まずは厚化粧はやめましょう。
オーガニックスキンケアを始めることで徐々に肌が健やかになっていきます。厚化粧せずとも素肌で過ごすことが心地よく感じられます。
②植物オイルで化粧を浮かせる
クレンジングオイルではなく、人の皮脂成分でもあり肌なじみの良い植物オイル(スクワラン、米ぬか油、ホホバ油など)で汚れを浮かせます。植物の有用成分も期待できますし、肌本来の潤いや皮脂を残すため、肌に棲む常在菌の生態系を守ることにもつながります。
③石鹸でオフ/ このとき、泡立てすぎないこと
使用する石鹸は保湿成分配合のものをオススメします。シンプルすぎる成分表示だと「石鹸素地」のみのものがありますが、石鹸素地はアニオン(陰イオン)界面活性剤であり泡立ちがよく洗浄力も強いです。脱脂力も強いということになります。乾燥肌の方は、石鹸素地に加えてオリーブ油や米ぬか油、ヤシ油が含まれているものをオススメします。泡をくるくると転がすように肌に負担をかけずに洗いましょう。
④32〜34℃のぬるま湯で洗う
汚れを落とすために熱いお湯で洗顔していませんか?また、毛穴を引き締めるために冷たい水で洗顔していませんか?
40度前後のお湯で顔を洗うとうるおい成分まで洗い流してしまいます。また水洗顔では、汗やほこりは取れますが、皮脂よごれは残りやすくニキビや肌老化の原因になります。またその後のスキンケアアイテムの浸透も悪くなります。
皮脂は肌の天然の美容成分

皮脂は、皮膚の乾燥によるシワや紫外線ダメージを防いでくれるガードマンのような存在です。そのため、洗い過ぎないことがポイントになってきます(大事にしすぎて洗わないのも問題ですよ!)。自分の皮脂こそが一番のオーガニックと言えるかもしれませんね。
しかし、皮脂の分泌量や質は人それぞれです。当サロンでは、お客様のお肌の状態をしっかりみて植物オイルを選択しオーガニックトリートメントを行っております。「今よりも健やかで美しく、元気な私」になるためのオーガニックスキンケアをこれからもお伝えしていきます。
オーガニックホームサロン紡*tsumugi*
理紗